常連のお爺さん

バイト先のファミマには、常連さんがたくさんいます。

その中に、毎朝6時頃にやってくるお爺さんがいます。
このお爺さん、ファミマの上にあるマンションに住んでいるそうで、毎日朝ご飯を買いに来ます。そして、僕を気に入ってくれたのか、毎回喋ってます。

以前、このお爺さんがお金を忘れた事がありました。カウンターの上に札束を置いて、持って帰るのを忘れてしまったのです。
気付いた時にはお爺さんはおらず、お金だけ残りました。店長に報告し、翌日の朝方にまた来るだろうから、その時に返そうと言うことに。

やはり次の日も来てくれました。
お爺さんにお金を返すと、とっても喜んでくれ、お礼がしたいといわれました。
忘れて行かれたのを返しただけなので、お礼なんていらんよって言いましたが、お爺さんの気がすまない様子。
｢じゃあ、また店に来て下さいよ。そして、元気な顔を見せてください｣
って言って、なんとか納得してもらいました。

その日を境に、さらにお爺さんと仲良くなりました。身の上話しなんかも、色々と聞かせてくれました。

今日の朝方も来店されて、いつもより買う物が多いな？と思いましたが、普通にレジを通しました。
すると、｢これ、おいしいから食べて｣
って言われて、お菓子を渡されました。
断ったけど、会計終わってもうたし、断り切れなかった。なので、受け取りました。
ココアバウムクーヘン、たしかにうまかった。
お爺さん、ありがとう。

そんなお爺さん、帰り際に｢そういえばこれ食べたら喉乾くわ。飲み物も買ってあげよう｣と言いました。
さすがにそれは、お断りしました。